今回紹介するオネストファーマーは「フロンティア精神」の農家さんです。
山形県飯豊町でトマトのハウス栽培やキューリ、ロマネスコなどの露地野菜を栽培している藤川直亮さん、陽子さんご夫妻。
藤川さんは陽子さんとお子様3人の家族5人で横浜から飯豊町に移住し、就農4年目です。それまで、東京でサラリーマンをしていましたが、長年思い続けていた就農の夢を40歳の時に決めました。
「サラリーマンの前は市場で仲卸の仕事をしていました。その時、農家の方の話を聞く機会がよくあり、農業に魅力を感じていました。ず~と心の奥底で秘めた想いがあったんでしょうね。」
藤川さんは畑が大好きです。陽子さんが心配するほど早朝からほぼ毎日足を運びます。
「朝は観察です。2時間くらい、ぼ~と観ています。トマトを観てニタニタしていますよ。」
藤川さん流の野菜作りの哲学です。
「相手は自然。作物が仕事を教えてくれます。トマトが『今日はあーしてほしい、こーしてほしい』と言ってくるんです。」
自分のやりたいようにできる農業に大きな可能性を感じています。
「自分の限界に蓋をしないというのがモットーです。農作業は生活の一部。やればやるだけ反応がありますから。」
藤川さんは安定した品質で安定した収入を目指し
新規就農者など若手農家13人で『いいでファーマーズ』というグループを立ち上げました。
そして、これまでのトマトが評価され、市場からミニトマトの生産依頼を受けました。
「ニーズの開拓です。これまでキズ物など捨てていたものが商品になるんです。これも市場にいた経験ですね。もっともっと楽しみたい!」
求められるものを作って売るという、藤川さんの挑戦はまだまだ始まったばかりです。
聞き手より
藤川さんのお話を聞いていて
これからの新しい農業の在り方があるように感じました。
作ったものを売る基本をシンプルに追及する姿勢は
就農4年目とは思えないベテラン農家さんのようです。
また、やさしさがにじみ出ている陽子さんのサポートも大きな力になっているように感じました。
ご夫婦の仲の良さを強く感じ、幸せな気分になったひと時でした。
ありがとうございました。